koudenpaのブログ

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リングドリーム 女子プロレス大戦完結に寄せて

明日、2020-03-26に7年間続いたリングドリームがサービス終了する。特設ページがある。

自分はここしばらくログインしていない(ソーシャルゲームを継続的にプレイするのが大変で全般に距離を取っている)のだけれど、それでもなかなか感無量だ。7年間ずっと追い続けてきた人たちにとっていかほどのものか、想像もできない。

この記事はその感無量さにあてられて、とりとめもない思い出を書いたものだ。

出会い

リング★ドリームとの出会いはいつだったかは忘れたけれど、GURPSサプリメントを古本屋で買いあさっていたころだ。いつの間にか分厚いGURPSリングドリームと、薄っぺらいそのリプレイを手にしていた。

www.amazon.co.jp

当時、TRPGはルールブックやリプレイを読むだけの楽しみ方だったけれど、あまりにも独特なルールと、魅力的なNPC、軽快で劇的な展開をみせるリプレイには心惹かれて何度も読み返した。

リプレイは2部あって、単行本化しているのはその1部の分だけだ。2部はたまたま手に入れた雑誌連載分を断片的に読んだことがあるだけで、どのように幕引きしたのか実は知らない。今更ながら気になる。気になり度合が頂点に達したらどうにかして読むことになるだろう。

その後、そのリンドリの人がライターをやっているらしいレッスルエンジェルス愛の体験版(体験版と言いつつ本編全部配信していた気もするが)をプレイして、とても面白かったので本編(愛はi-modeのアイだと思う)もプレイした。ガルム小鳥遊で小鳥遊の読みを知ったのは僕だけではないはずだ。

TRPGリプレイの頃から好みだったのだけれど、この愛でリングドリームの作者(?)であるでいしろう先生に惚れたように思える。とにかく極上のエンターテイナーなのだ。これはブラウザ版リングドリームでより一層強く感じることになる。

愛のキャラクターも登場するということでレッスルエンジェルスサバイバー2もプレイした、通称エロ本と呼ばれていた攻略本も読み込んだものだ。

そんなリングドリームがブラウザゲームになるということで、開始後しばらくしてからプレイを始めた。

何で開始当日からプレイしていなかったのかは全然覚えていない。知ってはいたと思う。

データ見て楽しんでた

リングドリームは当初ゲーム部分の通信が平文だった。なので、どういうデータをサーバーとやり取りしていたのかが簡単に眺められた。

ルールブックや攻略本を読んで楽しむ延長線上でそれらのデータを眺めて楽しんでいた覚えがある。特に未カード化のNPCデータを先行して見るのは好きだった。

データ収集するページを作ったりもしていた。(ホスティングしていたVPSのOSをアップデートするのが面倒くさくて吹き飛ばしてしまったと思う)

いつしか通信は暗号化されたのでその楽しみはついえた。Flashはさっぱりだったので暗号文を復号してまで見ようとは思わなかった。(思ってもできたかは分からない)

DDTプロレス

リングドリームは色んなところとコラボレーションしていた。中でもDDTプロレスとのコラボは極上だった。

実在のレスラーが女体化して登場する(男色キャラは女色キャラになって!)のはもちろん、何よりすごいのはゲームのランキング上位プレイヤーを無料で招待してコラボ興行をやってしまったことだ。それも何度も。

現実のプロレスにはさほど興味がなかったのだけれど、第一回の配信がとても面白くて第二回はゲーム内のランキングを頑張って観に行ってしまった。

live.nicovideo.jp

最高峰のエンターテイメント体験があった。

https://ringdream.jp/event/encore/

live.nicovideo.jp

筋書きのないストーリー

リングドリームの大きな特徴に、プレイヤーが劇中の対戦カードの勝敗に影響を与えられる点がある。

これはゲームならではのある種のハプニングで麗が戴冠した時に決定的になったように思う。

その後、劇中で節目の試合はプレイヤーが贔屓のレスラーを応援する形をとることが多くなり、どちらがより応援したかで勝敗が決まるようになっていった。

その勝敗を即座に物語に反映される……理解できないほどのライブ感で紡がれていくストーリーがとても魅力的だった。

でいしろう先生はTwitterニコニコ生放送で裏話を良く発信されていて、僕もたまに聴いていた。そこからは『どのようにしたらプレイヤーに楽しんでもらえるのか?』を考えている様が強く感じられて、実際楽しめて、すごい。惚れる。

成長していくキャラクターたち

プロレス業界への入門年齢は若い。これはリングドリームでもそうで、中卒入門のキャラクターが何名も描写されている。

そんな中でも、僕の中では初期VRカードキャラクター3名、特に初期選択したメアリ・ノートンは別格だ。

アニメ特撮オタクの女の子が来日してトップレスラーに成長していく姿が作中で演出されていく。何ならプレイヤーとして応援してより頑張る姿を見られる。

最高なのでは? 何で離れてしまったんだ? メアリ7thではどうなったん? めちゃくちゃ気になってきた。どうしよう。困った。

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6thなのは7thのころすでに離れていたから……

最終日

最終日くらいはログインして最後を見届けたいと思う。

そして暇なときにアーカイブで(離れていた時期のものも含めて)物語を読み返して楽しみたいと思う。

ありがとうリングドリーム、でいしろう先生。

新シリーズでまた楽しませてくれると期待しています。


追記。

でいしろう先生のことしか書いてなかったけれど、リングドリームはイラストレーターや声優の方々をはじめとして、関わっている人達の熱量、愛が強く感じられるところも好き。

このツイートの通り!