僕はユアには含まれていなかった。
多少ネタバレがある、ネガティブな感情の吐露エントリーです。
ブログ記事にせずTwitterへのつぶやきだけで済ましておいても良いかなぁ、とも思ったのだけれど、ドラクエは好きだし、映画をみて感じた辛さは相当なものだったので記録に残しておこうと思った次第です。
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観た直後の感想はこのツイート。
ドラクエ映画をみてきたのだけれど、映画としての出来(点数)がどうとかそんなもんじゃねぇ。胸糞悪すぎて最悪の体験だった。前の椅子蹴飛ばして『ざっけんな』と叫ばなかった自制心を誉めて欲しいくらいだ。
— 光電/7474 (@koudenpa) August 3, 2019
その後しばらくドラクエ好きと雑談した結論が「僕はユアには含まれていなかった」。
ドラクエ好きとなんぼか駄弁って、ユアの中に僕らのような古めのドラクエ好きは含まれてなさそうだ。という結論に達した。
— 光電/7474 (@koudenpa) August 3, 2019
つぶやきもしている通り、映画としては予算(3DCGなのでほぼ尺と同義)の範囲で上手く話がまとめてあって、印象的な場面の画もとても格好よかった。
映画としては尺不足なことは否めないけれど、それも逆手に取っていい感じにまとまっていると思う。冒頭のあらすじの見せ方や、リュカって名前の必然性(フルネームに違和感があることも含めて)もなかなかよい。マイナス50点期待だったけれど、70点くらいの感覚。画は文句なしによい。
— 光電/7474 (@koudenpa) August 3, 2019
その分「ドラクエ5の映画を期待しているのに監督の自慰を見せつけられた」絶望はたまらなく嫌なものだった。
映画の終盤の盛り上がったところで、唐突に「これはユーがプレイしてるゲームだ」などと言われる。
知るかよ。ふざけろよ。僕はドラクエ5の映画を観に来たんだ。広報だってその方向だっただろう? ひどい裏切りだ。
ドラクエ本編と関係のないオナニーは他所でやってくれ。スクウェア・エニックスはもっと自社IPを大事にしてくれ。使い捨てだよ。
正直、良くある既存IPの邦画でマイナス50点の映画だろうと思って観に行った。裏切られるまでは「尺足らずだけれど、なかなかいいじゃないか」と思える出来栄えだった。その分、僕向けでなかった辛さが大きかった。
場面場面のアレンジはなかなか良くて、フローラとの結婚の試練がブオーン退治となっているのは、尺稼ぎと画的な派手さを兼ねて観た瞬間感心してしまった。実際、ブオーンとのバトルはとてもよく、主人公が天空の剣を抜けないことの効果的な演出、ブオーンのブレスとビアンカのベギラゴンの相殺(ゲレゲレの背中に乗ってだ!!)、いなずまがサラボナを焼くなど、見せ場だらけだった。
その後も石化した際のゲマのいやらしい手つき、息子が天空の剣を抜き放つなど、印象的な場面がゲーム本編にないものを含めて演出されていき、気分が上がっていった。
そして裏切られたんだ。
伏線回収は正直納得で、リュカという名前に必然性があり、フルネームもリュカで「なんでやねん」もしっくりくる。
けれど、どんなに映画としての出来が良くとも、僕はドラクエ5の映画化を期待していたんだ。裏切られたとしか思えないんだ。
エンドロールにそして伝説へを流して To be continue するんじゃねぇ! ドラクエ5は結婚ワルツで The End だ!!
僕はユアには含まれていなかった。