koudenpaのブログ

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ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り

観た。大層よかったという感想を垂れ流す記事です。

dd-movie.jp

初見の感想。

二度目の感想。

以下垂れ流し。それなりにネタバレするはずです。

尚、D&Dは3版のルールブックを流し見したことがある程度です。

何が良かったのか

ハイファンタジーが好きで、分かりやすいエンタメ作品が好きで、かわいいギャルかっこいいキャラが好き。

この映画はハイファンタジーで、めちゃくちゃ分かりやすくて、ホルガやドリック*1はすこぶる可愛いので満点だ。

とにかくエンターテイメントに徹していて「こういうのが見たい!」がすべて詰まっていた。

キャラ立ち

なんと言ってもキャラの見せ場作りのうまさよ

原作であるD&D……TRPGは役割を演じる遊びなわけだけれど、各キャラの得意要素に応じた見せ場がまんべんなく散りばめられてる。これは良いGM

前衛組の殺陣は文句なしのカッコよさだし、ドリックの変身はゲーム的な効果もさることながら映像としても大層にぎやかだ。主人公であるところのエドウィンはまぁ、話を進めるという仕事のほかにもゲーム的なサポートもしていたんだろう。多分。

ちょいちょい判定失敗したなって演出があるのもいい。

ホルガも完全無双でなくダメージ食らってる。

キャラクターシートが公開されている。鑑賞後にはぜひ答え合わせをされたい。二度楽しめる。英語読めなくても翻訳されている方がいらっしゃるのでばっちりだ。

ゲーム的な見せ方もだけれど、パーティの各キャラが話の中でしっかり成長しているのも1本の映画として素性の良さかと思う。

良き画

(多分)アシッドブレス! ドラゴンが上空から吐きかけてくるのだけれど、絶対喰らいたくなさが良かった。

光る剣! 暗い地下遺跡で付与によって光る剣を打ち合わせるのは良すぎないか? 光る剣と言えばスターウォーズ、そちらとは刃の色が善悪で逆なのもなんだか面白い。途中で付与の効果が切れるのも激戦の演出として良いのだ。

炉で溶けた斧! 「いいね」

リュート! 排水とか、殴ったりとか。もちろん普通に弾くのもいいのだけれど、ちゃんとキーアイテムなのがいい。

武器ばっかやんけ!

ここ・そこの杖

そして何と言っても「ここ・そこの杖」。使い方がバリエーションに富んでいて良すぎる。

「はーん、なんかご都合アイテム出てきたなー」な登場から、機転を利かせて逃走したり、創意工夫で目的を達成していったり「そりゃぁこんな便利アイテム貰ったら使い倒すよなぁ?」な使われ方が素晴らしい。

これが(おいおい、ここでファンブルして行き詰るかぁ? そういえばなんか杖渡してあったな、こいつに適当な効果つけるか……)とかからの展開だったら激アツだね。

特に最後に気球に口を開けるは、機転の効き方も画的な面白さも最高でしょう。ゲーム的な目的、ゼンクとの約束、因果応報全てが結実していて、かつ笑いがある。

分かりやすさ

物語も話を展開させるための伏線も、すべてがすこぶるわかりやすい。伏線なんか全てが異様なまでに露骨だ。

プレイヤーはさりげない伏線になんて気づかなくて使ってくれないからね。当然だよね。

僕は伏線に全く気づかず、使われてなるほどねーと感心するのが主だったが……

観たあとなら「蘇りのアイテムが出てきたなら当然パーティの誰かが死ぬ」とか分かりそうなもんだけれど、素直なのでいざその時までミリほども思い当たらなかった。

素直に感動できてお得である。

今後も素直にエンタメを楽しんで行きたい。

2023/04/26 追記(吹き替え翻訳の良さ)

吹き替え版推しなので、推しポイントを多少挙げておく。

尚、セリフはうろ覚えです。

サイモンが死者を一時的に呼び起こして5つ質問したらまた死ぬに対するドリックの反応

  • 字幕:「最悪」
  • 吹き替え:「キモい」

良すぎんか?

脳みそ君に素通りされたことに対するエドウィンの反応

  • 字幕:「頭悪いってこと?」
  • 吹き替え:「さすがに傷つくなぁ~!」

吹き替えはキャラが寄り立っている。

そんな感じ。

*1:衣装デザインはフェチズムを分かってらっしゃる(脇とか、脇とか)