koudenpaのブログ

趣味のブログです。株式会社はてなでWebアプリケーションエンジニアをやっています。職業柄IT関連の記事が多いと思います。

ブログ記事や登壇スライドの作り方

この記事も含めて気が向いたときにブログ記事を書いたり、機会と気分が合えばIT系の勉強会でLTやもう少し長い登壇をしたりすることがある。

そんな時どんなことを考えて記事やスライドを作っているのか? のメモ。

動機

IT系の記事を書いたりイベント登壇する人の動機は人それぞれだろうけれど、自分の場合は商売でやっていないこともあって「何かいいネタ思いついた」時にやっている。

いいネタ、というのは自分が見てもらいたかったり、これはちょっと誰かの役に立つんじゃないか? と思える気づきだったりする。

自分はIT技術にめちゃくちゃ精通しているわけではないので「これがベストプラクティスだ!」という深さを提示することはできないのだけれど、隙間要素が好きなので「こういう要素や手法、考え方もある」という幅を出すことを考えている。

他に考えていることとして、役に立つ以上に面白さ、エンタメ性の高さを大事にしている。記事を読んだりLTを聴いたりした人がなんか面白かった、と思ってもらえることが何よりうれしい。

趣味だからね!

メモ

まず何か思いついたらメモを取る。最近はスマホGoogle Keepにメモっている。

思いつきはTwitterにもつぶやいているけれど、つぶやきはどんどん流れて行ってしまうので、これはもう少しまとめようかな? と思えるつぶやきのURLをKeepすることもある。

過半の思い付きはつぶやいたりメモったりして満足して放置される。

(Keepのスクショを貼ろうと思ったけれど、ネガティブオーラが出ていたり、社外秘っぽい内容だったりが写りこむので止めた)

裏取り

思いつきが「いいものだ」と感じられたら思いついた内容の裏を取ってKeepに追加でメモしていく。

関連する要素技術のドキュメントや、ソースコードを眺めることが多い。

この段階で思いつきが間違っていることが分かったり、補強されたりする。どちらにしても自分にとってお得でとても良い。

間違っていた場合、気づきを得てよかったとお蔵入りにしたり、勘違いしていた気をつけろとつぶやいたりする。

整形

ブログ記事の場合はメモをコピペして箇条書きを読めるテキストに修正して公開する。なので記事が労力は少ない。公開後に編集もできるので気軽に公開している。

イベント向けのスライドを作る場合は、まずPowerPointのアウトライン表示にメモを流し込んで、何となくスライドの単位に分割して見出しをつける。

その後、スライド毎に話したい内容を箇条書きに整形、メモしておいた裏付けの参照先からテキストや図を引用して貼っていく。

これでざっくりLT、登壇用スライドの体裁が整う。

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PowerPoint のアウトライン表示

調整

ここからはスライドだけの話。

メモを整形しただけだと、話の流れが繋がらなかったり、内容が重複していたりする。

これをスライドを見るだけで気づいていい感じにしていくのは大変なので、スライドの体裁が整った段階でリハーサルをしてみる。そうするとさっきの流れ繋がっていなかったな、同じことさっき喋ったな、と自然に気づくことができる。時間の感覚もつかめるし、いいことづくめ。

喋ってみると気づくことは多いので早めにリハーサルしてみるのはおススメ。*1

自分は エンタメ性の高さを大事にしている ので、話の流れは結構大事にしている。

どのくらい内容にこだわるかはその時の熱量と時間の兼ね合いで変わるけれど、満足するまで調整したら完成にしてイベント当日を待つ。何事にも完璧はないのでほどほどに切り上げるのがいいと思う。

.NETラボ 勉強会 2021年9月 - koudenpaのブログ の時の話。

  • 動機
    • 先月聴いてて面白イベントだと思った
    • WebAssemblyと通常の.NET間のロジック共有は面白例だと思うので発信したかった
    • 最近SRC開発が滞ってるのでカツを入れたかった
    • 辺り
    • エンタメ性はまぁあるだろう、お役立ちはBlazor WebAssemblyの安心感を得るためのE2Eテスト例一点突破、って感じ
  • メモ・裏取り
    • .NET Standard 周りの裏付けは普通に自分の勉強になった
    • こんな感じなものが残っていた
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  • 整形・調整
    • ネタの土台->事例の流れを調整
    • E2E、ビジュアルテストのありがたさの実感を実例で補完
      • これはオチにもなって特に気に入っている
  • 結果こうなった

多少なりとも参考になったら幸いです。

*1:スライドを進めながら小声でぶつぶつつぶやく形でリハーサルしているので、はたから見たら不気味だろうと思う。周りに人がいるところではできない。