天ぷら『わかやま』は東京の立川に本店、吉祥寺に支店がある天ぷら屋。
僕の人生で食事観が変わった出来事が1つあって、それはこの天ぷらわかやまによってもたらされた。
天ぷらってこんなに旨いものなのか
多分20年近く前*1、当時は『いい感じの天ぷら屋の天ぷら』は食べたことがなかった。当然それと酒を合わせたこともなかった。
そんな時、なんでだったか忘れたけれどインターネットで立川の天ぷら屋を調べて食べに行った。当時ネットで検索すると立川の天ぷら屋はわかやまともう一店舗が出てきて、敷居が低そうだったわかやまの方に行った。
で、いい感じの天ぷら屋の天ぷらといい感じの日本酒をのんだ。
いい記憶なので美化されているとは思うけれど、本当に旨かった。
天ぷらってこんなに旨いのか?
日本酒ってこんなに旨いのか?
天ぷらは食材の香りと旨味がぎゅっと濃縮されていて、かみ砕くと口の中に一気にそれが広がる。そこに日本酒を流し込むと余韻を残しつつ旨いとしか言いようのない酒の味が広がる。
なんかほんと意味わからんほどいい体験だった。
以来、常連というほどではないが年に0~3回ほど食べに行っている。
いい感じの天ぷら未経験な方は一度5000円札を握っていい感じの天ぷら屋の昼コースを食べてみて欲しい。程度はともあれ天ぷらに関する世界観が変わると思う。
東京のJR中央線沿線にお住いの方にとって『わかやま』はいい選択肢だと思う。お腹を空かせて上天婦羅定食がいいんじゃないかな!
なんでこんな記事書いた?
今日はどうしてもガメラ3のドルビーシネマ上映を観たくなったので突発的に仕事を休んで*2映画館に行っていた。
で、やはりガメラ3はよく、なぜ1,2の上映はスルーしていたのか大層後悔するなど気分が高揚していたので帰り道に天ぷらでも食うかと寄ってきた。
でこうなった。
数十秒前までここにはウニの磯巻き天ぷらがあったのだけれど、なぜ酒はないのだろうか? pic.twitter.com/h4sPQ26A86
— 光電/7474 (@koudenpa) 2021年6月1日
このウニの礒巻きという天ぷらは、ウニに程よく火が通って旨味が激増ししているのに、しっかりウニの磯の匂いも感じられて「ああ、俺は今海を食っている」という気分になれる代物なのだけれど、そこに日本酒を流し込むとさらにその磯味が広がったかと思うと波が引くように匂いも引いて行って後には酒の旨味だけが残るのだ。
今、飲食店で、アルコール提供無いんだよ。
寂しすぎた。
好きなお品
当然ながら好きな品がいくつかある。魚介野菜それぞれ1つに絞って紹介する。
お前それが書きたくてこの記事書いたんちゃうか? と思われるかもしれない。そうかもしれない。
魚介部門
太刀魚
太刀魚は意味わからんほど旨い。肉厚で口の中でほろほろほぐれて、程よい苦みと甘みがたまらん。その良さを表現するには僕の筆力が全く足らない。旨い。
野菜部門
僕はブロッコリーは好きではない、というか嫌いな部類の野菜なのだけれど、その天ぷらは何故か好きだ。カリッと香ばしい油の匂いと、ブロッコリーの青臭さ(なぜか嫌じゃない)がぐあっと口の中に広がってたまらん。最高。
次点はレンコンかな。
どちらもお品書きにあるとつい頼んでしまう。
そんな感じ。
好きなエピソード
店主(若山さん)は店を構える前(正確には内装工事中)に立川(結構なビジネス街)の路上で天ぷら弁当を売っていたらしいのだけれど、無許可で売っていたので国家権力の御用になったことがあるらしい。
そんな話が聞けるかもしれない?『わかやま』おすすめです。