昨日24日に Seaser Conference 2016 Final が実施された。
Final と銘打っている通り、同形態での開催はもう行わないそうだ。 これは Seasar2 が EOL(End of Life)を迎えたことによる。
最初で最後の参加で厚かましくも懇親会、二次会までついて行ってしまった。 Seasar2はこんなにもエネルギーがある人たちが作ったのだなぁ、と話を聞きながら感慨にふけっていた。
Seasar2(というよりは、SAStruts と S2JDBC)には非常にお世話になった。
(Webアプリケーション)フレームワークにはいくつも触れてきた。 Javaに限っても、日本のメーカーが作った独自フレームワーク(完全にオリジナルからStrutsベースまで)や、Spring2、TERASOLUNA(Spring2.5時代)、そしてSAStruts + S2JDBC。
これらはJavaなので、オープンソースでなくとも(建前上NGな場合もあるが)逆コンパイルでソースを見ることができた。
中にはページネートのためにRDBへのクエリ結果を全件セッションの持つような熱いものもあったが、どれもとても勉強になるものだった。
IDEで参照先をたどっていく癖はこの時期についた気がする。
特にSeasar2に触れた際は、そのプロジェクトが請負、自社開発で比較的自由が効いたこともあって色々弄らせてもらった。
- 作者: 竹添直樹
- 出版社/メーカー: 翔泳社
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このSeasar2徹底入門を片手に、RequestProcessorを弄ってアノテーションベースの権限チェックを行ったことは忘れられない。 思えばライブラリをただ使うだけではなく、必要に応じて弄ることを覚えたのはこの時だっただろうか。
DIコンテナやAOPがどういうものなのかや、各フレームワークをどういう風に実システムで使っていけばいいのかなどがしっかりと書かれていて非常に良い本だと思う。
周辺プロジェクトでは Fisshplate が思い出深い。
詳細設計書と実装で同じことを書くのが非常に嫌だったので、JavaDocの実装を差し替えてFisshplateで元受け指定のExcelファイルを書きだすようにしたことがある。 個人的には大ヒットだったのだけれど、Excelファイルを直接編集できなくなったので他のメンバーにはとても不評だった。
これらの経験はエンジニアとしての血肉になっている。
今はSIではなくWeb業界にいるのだけれど、何の因果か(面接時にSeasar2の経験があるといったからだと思うけれど)Seasar2を使ったサービスの保守開発にアサインされたりもした。
まだまだSeasar2との付き合いは続きそうだ。