79,478
私の嫌いな数です。
さて、個人にとって79,478円はなかなか大きい金額だと思います。
一体どうやったらこのような金額を支払うことができるのでしょうか? AWSを例にとって解説します。
この記事ははてなエンジニア Advent Calendar 2022の28日目です。
昨日は id:hagihala さんの ALB ターゲットグループのバランシングアルゴリズムを LOR にする - hagihala's blog でした。
破棄し忘れたAWSのリソースに半年間金を払い続ける方法
リソースの破棄を忘れる
人間はあらゆることを忘れる生き物です。
「リソースの破棄を忘れる」ことは簡単です。
私はRDSという大物を破棄し忘れました。
日常的にコストを目にしないようにする
AWSはまぁまぁ頻繁にブラウザ上のUI(AWSマネジメントコンソール)を更新していて、最近はログインするとダッシュボードに直近のコストが表示されたりします。
これはログインしている認証情報にコストを閲覧する権限が無いと表示されません。
IAMユーザーにコスト周りの権限を付与するにはひと手間あるのですけれど、それをさぼると「日常的にコストを目にしないようにする」ことができます。
私は半端に意識高くrootユーザではなくIAMユーザーでログイン、そのIAMユーザーにコストを見る権限を付与していませんでした。結果、AWSを使っていてもコストを目にすることはありませんでした。
コストアラートを受け取らない
AWSは不測のコスト発生を知る手段を提供しています。
一番簡単なのは、一定の予算を超えたらメール通知を受ける設定でしょうか?
AWSコンソールの予算のページで約2クリックほどで構成できます。
わずか2クリックする手間を惜しむと「コストアラートを受け取らない」ことができます。
私はたった2クリックしなかったためアラートを受け取っていませんでした。そもそも権限不足で予算のページを表示できない状態でもありました。
クレジットカードの請求明細を確認しない
一般的にAWSの請求は登録したクレジットカードに対して毎月行われます。
そのため、請求の明細を確認していれば事後とは言えコストの発生を知ることができます。
「クレジットカードの請求明細を確認しない」ことで永きにわたって破棄し忘れたクラウドリソースにお金を払い続けることができます。
私はクレジットカードの請求は全体の請求額を横目で眺める程度の暮らしをしていました。
まとめ
いかがでしたか?
これらの要素を一つでも怠ると破棄し忘れたリソースに半年も金を払うのは難しいです。
挑戦するに当たっての参考になりましたら幸いです。
私は権限付与とアラート設定はしてしまいました。
より真面目にクラウドを運用するなら、まずこれを設定しろ! という記事は無限にあるのでそちらを参考にするといいかと思います。