nippper、読んでいてるとプラモデルを組みたくなるいいサイト。
ではなく、工具としてのニッパーについて。
カジュアルなプラモデラーにとって一番重要な工具はニッパーだ。昨今のキャラクタープラモデルはニッパーでパーツをゲートからカットして組み立てるだけでかっこ良く仕上がる。他は要らないと言ってもよい。
そんなニッパーはそこそこの本数が手元にある。ITエンジニアにとってのキーボードのようなものだろうと思う。最近少し使い勝手を再確認したのでまとめておく。
レギュラー
そこそこいい感じに切れて安心な厚みの普段使い
MK-02 模型プロ プラスチックニッパ*1
普段なんとなくパチ組みするときはほぼこれ1本で済ませている。 雑にランナーを切っても折れなさそうな厚みの安心感と、結構きれいに切れる切断性能のバランスがいいニッパーだと思う。
オススメ。
紹介記事もある。
https://threepeaks.exblog.jp/14203502/
少し気合い入れて二度切りするときの薄刃
タミヤクラフトツール 薄刃ニッパー (ゲートカット用)
ちょっと気合い入れて二度切りでもする気分なときに使っている。 雑に扱うと折れそうなので作業が丁寧になる。 いい感じにゲートカットできる良いニッパーだと思う。
オススメ。
ゲート切り以外には使わないほうがいいと思う。
綺麗に作りたいときにスイッチを入れるための片刃
アルティメットニッパー:轟雷改ver
ちょっと綺麗に作ってやりたいとき*2にスイッチを入れるために使っている。 雑に扱うと折れる*3ので作業がとても丁寧になる。 ベストセラーになるだけの性能がある良いニッパーだと思う。
大分前に退職の送別に貰ったものなのだけれど、あまり使わないのでまだちゃんと切れている気がする。
5000円が折れても泣かない人にはオススメ。
ゲートの二度目切り以外には使わないほうがいいと思う。
限定品じゃないモデルのページ。
非レギュラー
ケロロニッパー
https://www.godhandtool.com/products/gh-pn-125-kr/
コストパフォーマンス最強のプラモ用ニッパーだと思う。 そこそこ切れる。 一本目にコストを押さえるならこれが良いと思う。
超オススメ。
今日はケロロニッパーにしてみている。
— 光電/7474 (@koudenpa) 2022年11月1日
サクッとは行かないまでも切れる。コスパ良いと思う。握りやすいのもよい。バンダイはこれOEMすべきだったと思うなぁ。 pic.twitter.com/0F8gpvauRy
タミヤ精密ニッパー
https://www.tamiya.com/japan/products/74001/index.html
主にランナーを捨てるときにバチバチ切るのに使っている。 安心して使えるけれどゲートカットには少し切れ味が足らないかな。 サクというよりはパチって感じ。
タミヤの精密ニッパー
— 光電/7474 (@koudenpa) 2022年11月5日
プラスチック用って書いてあるやつ。
何か錆びてるなー。
安心して使えるけれど、切れ味はほどほどなのでプラモのゲートカットするなら薄刃ニッパー(ゲートカット用)を使った方が明らかにきれいに切れる。
ランナーとかもバチバチ切れるのは良い。 pic.twitter.com/Le5WFPGzbF
ビルドアップニッパー
https://bandai-hobby.net/item/3384/
生産しているところには悪いけれど正直オススメできない。 切ると言うより押し潰す感じになって綺麗なゲート跡を得られない。 バンダイが満を持してニッパーを発売したときには大層期待したのだけれど、残念な品物だった。
オススメできない。
ガバナー異様に組みやすいなぁ。こなれている。
— 光電/7474 (@koudenpa) 2022年10月31日
大昔に買ったビルドアップニッパーとお別れするか? 判断のためにこれでゲートカットしてるのだけれどお別れムード。
バンダイ肝いりのアイテムでコスパいいかな? と思ったけれどそうでもなかったな。
コスパはケロロニッパーが最強だと思う。 pic.twitter.com/1aT7Jm7F41
余談:擬音
スナップフィットのプラモデルをただ組み立てることを「パチ組」と呼ぶ。
これはニッパーで「パチ」っとパーツを切り離して「パチ」っと組みあわせるからそう呼ばれているのだろうと思う。
が、切ったり組んだりするときに「パチ」っと音がするのはいい状態ではない。
切れ味の良いニッパーだと音もなく、擬音にするなら「サク」とか「ヌル」っと切れる。片刃で薄刃のものを使うと特にそう感じると思う。
パーツを組み合わせるにも最近の精度が良いプラモデルは音もなく「スッ」と組み合わさる。
カジュアルに組むことを「パチ組」と呼ぶのにはさほど違和感はないのだけれど、実際には「サク組」したい。
はじめてのニッパー
確か小学低学年ごろ、父親の工具箱に入っていたマイクロニッパーを使っていた。 多分導線カット用だったんじゃなかろうか。少なくともプラ用ではない。 主にミニ四駆とかゾイドをそれで切って組み立てていた。
この時爪切りとか使っていたら切りにくくてプラモ体験悪くてプラモ好き度合いは低くなっていたかも知れない。
たまたまあったマイクロニッパーと工具箱からニッパーが消えても何も言わなかった父親には感謝したい。
その後、中学生になった位の頃小遣いでタミヤの精密ニッパー辺りを買ってそちらを使うようになったと思う。
今では大人の財力で買い放題。工具は全くメンテしていないけれど、ちったぁ油でも差すかという気になる振り返りだった。