気になる IoT 要素
バズワード感が半端ではない2016年初頭現在の IoT という言葉。最近参加したイベントの講演で、IoTにかかわっている方々は「今のIoTは20年前のインターネットと似たような状況だと思っている」のようなことをおっしゃっていた。
「インターネットください」「インターネットに絡めれば予算が取れる」といったことがあったのだと思うと、なんだか納得感のある状況だ。
最近、仕事でそのIoT界隈の端っこに引っかかってきたので、多少周辺にアンテナを張っている。
アンテナを張る前は、IoTは モノ を中心に物事が進んでいるのだと思っていたのだけれど、どうやらそうではなく、インターネット、サービスが先行しているようだった。
どう考えても、モノを作るのと、インターネット上のサービスの作るのとでは、圧倒的に後者の方がスピードが速い。そりゃぁ、インターネットが先行するわけだ。
ソフトウェア畑の人間から見て気になっているモノ側には以下のようなものがある。
- さくらのIoT通信モジュール
- さくらのIoT Platform
- モジュールに信号を送るだけでインターネットに届くモジュール
- Arduino MKR1000 ( Genuino MKR1000 )
- Make: Japan | Arduinoの新型IoTボード「MKR1000」発表。1000台を無償提供
- 通信モジュールと、セキュア通信を行う上での計算量という障壁をカバーするための暗号処理チップを積んだマイコンボード
- Raspberry Pi 3
それぞれ、アプローチは異なるがIoTのモノ側の開発速度も今後どんどん上がっていくのだろうと思う。
動向を見守っていきたい。
IoT の未来について妄想する
20年近く前にダイヤルアップでピーガーやっていたころには、スマートフォンでのリッチなインターネット接続が手放せない生活になるとは思ってもいなかった。
これを考慮すると、IoTが今後どうなっていくのかは想像の外にあると思える。
本当にあらゆる電子機器がネットワーク接続されているかもしれない。
個人的に、そのための壁は電源にあると思っている。
無線ネットワークは、公衆Wi-Fiが社会インフラのレベルまで進化するとか、SIMもっと安くなって基地局がより強化されるとか、なんとなくありえそうな感じを想像できる。
それに対して電源はどうなのだろう。現状、インターネット接続できるモノはそれなりの電力を食ってしまい、電池で長時間駆動は難しいのだ。
電波なりから必要十分な電力を発電できるようになるだの、電卓レベルの消費電力でインターネット接続できるようになるだののパラダイムシフトが起きたりするのだろうか。
想像つかない。
20年後に読み返して笑いたいもんだ。